淀川から武庫川 裏道ルート
2019-08-31
人生裏街道
武庫川にゴキゲンなサイクリングロードがあるけど、大阪市内から武庫川に行こうとすると国道2号線あたりを走る事になる。ヘタレ自転車乗りの自分にとって幹線道路のようなクルマがビュンビュン走る横を一緒に走りたくないと思い、淀川から武庫川まで裏道だけ?を通るルートを考えた。
「淀川右岸河川敷」「大野川緑陰道路」「なにわ自転車道」「尼っ子リンリンロード」「武庫川自転車道」といった自転車道を横断するのでサイクリングルートの参考にしていただけると嬉しいな。
ルートはこんな感じ(随時更新するかも)
大阪市内といっても淀川右岸からなので市内中心部から淀川を越えるのには幹線道路の橋を通らなアカンけどね。
大和田街道
梅田から尼崎へ結ぶ大和田街道(梅田街道)というのがあったという。福島の聖天通商店街の中にそれを伝える碑がある。街道筋は新淀川の開削で寸断されているが淀川右岸側にも街道跡らしき道が残っている。
淀川右岸の河川敷を河口に向かって走ると国道2号線手前で終点になる。
終点のスロープから堤防上に上がり、2号線を横断して進むと阪神電車の鉄橋手前で右に下る道があり、ここを下って高架を潜ると大和田街道の道標がたっている。
道標から斜めの道を見ると所々に旧い民家や寺などが並び、旧街道の雰囲気が残る。歴史の道はカラータイル舗装を施してある事が多い。
旧街道はこの後ショッピングセンターの角を左斜めに折れるけど、今回はまっすぐ進む。
ニシヨドスタン
千船大橋の手前まで進む。このあたりに西日本最大級のイスラム教の礼拝堂「大阪マスジド」があり、パキスタン人が多く居住している地域。ハラル認証のパキスタン料理店やカフェなどが数軒の店があり、「ニシヨドスタン」とも呼ばれている らしい…
この緑の建物が大阪マスジド。1階はハラル食材を販売しているらしいけど信者じゃない私にはちょと入りにくい雰囲気。
パキスタン料理店のひとつ SITARA halal restaurant で昼食。
店員さんは日本語が通じない。ここは本当に日本なのか!とまでは思わないが正に本場の味をご提供という雰囲気ムンムン。ビリヤニがミニサラダとドリンク付で1000円、めちゃスパイシーで非常に美味しい。
左門殿川右岸
腹も満たしたし運転再開。千船大橋を渡り阪神電車の高架を右に見ながら進むと、柵の向こうに左門殿川を渡る歩行者用の橋が見える。
左門小橋といって、これがあるから幹線道路を通らずに兵庫県側へ行ける訳だけど、自転車は押して歩かにゃならん。
左門小橋を渡って川沿いを河口へ向かって進む。
なにこれ! 堤防を横切る錆びついた巨大建造物が。近寄ってみると大きなクレーンだった。
昭和34年製と書いてあるので今年で還暦か。
堤防を越える階段があったので上って撮影。川岸に艀を接岸して積み下ろしするのだろう。
堤防道の終点。先に見えるのは国道43号線と阪神高速神戸線。ここを右斜めに下ると43号線をアンダーパスできる。
中国街道大黒橋跡
アンダーパスをくぐってすぐ右へ折れて道なりに進むと小さな緑地が見えてくる。元々この先のあたりで先の大和田街道と十三からつづく中国街道が合流していたようだ。
緑地の奥に遊歩道の入口があるので入ってみる。
いい感じの遊歩道。ところどころ花が咲いていていい香りがした。
遊歩道の東端にある大黒橋跡碑。
橋のあった場所には歩行者用の小橋がかかっている。現在の大黒橋はこの小橋の右手にある。
尼崎城
大黒橋を渡ると築地と呼ばれる地区。もともと尼崎城の城下町として築かれたそうだが阪神大震災で町が壊滅したため往時をしのぶようなものは見当たらない。震災復興住宅らしき建物の意匠が瓦屋根をモチーフにして城下町の趣を出そうとしていて面白い。
築地の北側に歩行者用の橋がかかっている。「琴城」は尼崎城の別名。
この橋を渡った地点は尼崎港駅という鉄道駅があった場所、といっても何もないけど。
国道43号線をくぐると明城小学校、この小学校の敷地が尼崎城本丸だったとの事。
川沿いの細い遊歩道を抜けると櫻井神社がある。それほど古い社じゃないようだけど、日本赤十字社発祥の地だって、立ち寄ってみて初めて知った。
それと「櫻井神社」をネットで検索してみて、何故かアイドルグループ「嵐」の聖地というのにまたオドロキ。
尼崎城模擬天守。
尼崎 寺町
尼崎の寺町へ。阪神尼崎駅から至近なのに非常に風情のある街並みが残っていて歓心。都会の中にあるので建物の背景にタワーマンションなどが見えるのもまた一興かと。
そんな寺町の片隅(というか真ん中あたり)に、これまた風情のあるたこ焼き屋さんがある。
お値段なんと14個200円! 30年ぐらいタイムスリップしたような価格設定やね。
味はソースとしょうゆの2種類、どっちにするか迷ってたら半々にしてくれた。あまりに安いので味はどうかと思ったが心配無用、ちゃんとタコも入ってて美味しかった。
阪神武庫川駅へ
後半ダレてきてリサーチ不足気味。
寺町を抜けると商店街に突入。
土曜日だけどシャッターだらけのところもあり、なかなかディープな趣き。
商店街を西にでたところ、自転車屋さんの向かいに旧い道標。
この写真の奥、駐車場のPの看板の向こうに写るエアコン室外機がやたらくっついた建物は、いわゆる「かんなみ新地」という旧赤線地帯なんだそうで。 ある意味歴史を感じる街です。
道標を西に行くとクルマが少ない走りやすい道。琴浦通り(旧阪神国道)。
蓬川(よもがわ)手前で左に折れて歩行者用の橋(明倫橋)を渡る。
渡ったところ「尼っ子リンリンロード」の案内が、けどそっちには行かず阪神電車高架手前を右折、こちらもゴキゲンな遊歩道。
いよいよ阪神武庫川駅。ここは駅ホームが完全に武庫川の橋の上にあって改札が橋の両側にある事で有名。それともうひとつ、下り線ホームの外側に歩行者用の通路があって改札横をすり抜けて橋を渡る事ができるというオモシロスポットだったりする。
車いす用スロープを使って自転車を押してあがると改札の向こうに通路が。
こんな感じでホームのすぐ横を通ることが出来る。自転車は降りて通行しましょう。
武庫川を渡ると川沿いのサイクリングロードが見える。
おわり
ルートの周辺は見所いっぱいで、わずか10キロほどを走るのに4時間もかかってしまった。